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カプリ島では、2日間午前中は観光、午後は自由行動、最後の日は終日自由行動の旅程。
カプリの最初の朝は、風もなく穏やかな朝でした。
ホテルの部屋は東の海に面しているので、朝日がきれいに差し込む。
朝食の前にクリアゼーションを15分程度することに。会議室を予約したが、このホテルだけは無料提供してくれるという。すごくラッキーだが、何だか心配。
やっぱり…。 会議室は今工事中の為、ロビーにあるスペースが会議室として提供された。ただ、つい立で仕切られて
いるだけ。ロビーなので、人がしょっちゅう行ったり来たりして落ち着かない感じ。 この現実はかなりショックというか、ただほど怖いものはないというか。
取りあえず、みんなが時間に集まってきたので椅子に座って、CDをかける。クリアゼーションが始った。ロビーから外に出かける人達が、何が始るのかとじろじろ見る中で、みんな目をつむっていつものように。
少し落ち着かないが、朝日が気持ちよく差し込んでいるのが心地よく、五分もしないうちに私は涙が出てきた。ああ、もっとこうしていたい。と思ったが朝のクリアゼーションは15分で終わり。ちょっと残念。
そうしたら、澄子さんが私のところに来て
「あなた、私が全国を廻るとき、年に2回しかクリアゼーション してないでしょう?」
と聞く。ずばり、当たり!2回とまではなくとも、それに近い。どうして澄子さんはわかったんだろうか…
「毎日、クリアゼーションしなさいね。15分でもいいから。」
そう言い残して、朝食のレストランへと 歩いていった、澄子さん。どうして分ちゃうの?
不思議。
ビゥッフェの朝食を済まし、みんなは9時にロビーに集合。
午前中はカプリの観光だ。 きょうは、アナカプリまで行き、リフトに乗ってソラーロ山に登る。
4年前、初めてカプリ島を訪れた時一番気に入った場所だ。
リフトに乗って頂上に上がる途中の眺めも アナカプリの町が一望できて美しいし、頂上から海を眺めると、透き通ったカプリのブルーの海が見え
海の向こうに浮かぶ島(イスキア島も見える)、美しい植物が花を咲かせて待っている。 リフトは1人乗りで、みんな繋がってリフトに乗り頂上まで行く。リフトの登りと下りに乗っている人達が
すれ違い際にあいさつを交わし合う。色んな国の人と「ハイ!」とか「チャオ」とか言ってにこやかにあいさつしたり、眼下に見える景色を見たりして気持ちがいい。そして、澄子さんは突然歌い出した。
「ア嗚呼ア嗚呼アああ…ア嗚呼アああアああ… 」
気持ちがいい風が吹く中に澄子さんの歌声は、鳥のさえずりのように響く。 まるで、それは鳥が朝になると理由などなく、ただ朝になっても生きているから鳴くのと同じように
とても自然で当たり前のことのように、澄子さんにとっても自然で当たり前のことのように。 私はその時の心地よさがとても強く印象に残っていた。
後で澄子さんに聞いたら、その時はただ発声練習をしていただけだったということでしたが。
カプリ島を気に入って、ここで政治をおこなったローマ皇帝もいた程。このソラーロ山からの眺めは信じられない程に美しいのだ。えにしだの黄色い花は今を見頃に咲き、日本では春になると花屋でしか見れないけど
ここではローダンセのピンクの花が雑草に混じって低く野生に咲いている。かなり離れた向こうに十字架が見える。修道院でもあるのだろうか。
その十字架があるところまで、ゆるやかな傾斜になっていてその向こうに海が見える。傾斜にはエニシダなど野生の自然がそのまま残っている。小さなけものみちほどの径を植物の枝を掻き分け
ながら下に向って歩いて行く。行けども行けども、十字架のあるところには程遠い。 途中まで歩いてあきらめ、大きな木の下の木陰で一休み。何時間もこんな場所で瞑想したいと思う。ナポリで街の喧騒に疲れたみんなはここの自然、植物たちに癒されたに違いない。自由に1時間ほど過ごした後、またリフト(1人乗りの)で下まで降りた。
その後、小さな教会に行った。アダムとイブがエデンの園を追われるのを描いたタイルが、その教会の床 一面に描かれている。内部がとてもきれいな教会。タイルは床なので2階に登って上から眺めると、全体に何が描かれているかがわかる。もちろん、1階で床のまわりをタイルを踏まないように歩いて見ることもできる。
昼食は、その教会の近くのトラットリア(レストランよりも気軽でラフな感じの食堂)に予約をしてあった。 マンマ・ジョバンナとかいう名前の。予約の時間まで30分ほどあったので、アナカプリの町の店を見て廻る。
カプリ地区の高級ブテック街とは違い、アナカプリの商店は庶民的な感じ。お土産ものやさんも沢山あるが カプリに住む人達の生活の品々を売る店が多い。私はそんな素朴な日用品とかをみるのも大好きなので
当たり前のように、他の人も楽しんでくれるものと思っていた。 しかし、ここは見るものがないじゃない。と店を見ないでバールの外のテラスでお茶していた人達がいた。
澄子さんたちだ。
私はめげずにそのアナカプリにあるレースなど手作りのものを売っているかわいい小さな店に入った。 出てきたシニョーラがみんな、その手で作ったものを売っている。なんだか、人の手の温かみを感じられて
好きなのだ。そこで、その店オリジナルのシェルピンク色のタオルセットを買った。レースの小物入れも。 口を締める留め金にエンジェルの絵がある。そしたら、シニョーラがラベンダーを入れてくれたり。
カプリ地区のブテックも洗練されていていいが、こんな店のほうが今はまだ心落ち着いた。 その店の向かえは日用雑貨店で、薄暗い店内にカウンターがあり、カウンターの中に店主がいる。
店内は雑然といろんな日用品が積んである。チーズ卸し器やワイングラス、お皿、床に敷くマットがメーター売りされていたり、スプーンとか。よく見ていくとなかなか日本では売っていないものもあって、掘り出しものもある。そういうのを、見つけるのが私は大好き。アナカプリの、のんびりした昼下がりが好き。
とはいえ、興味は人それぞれ違う。
昼食の予約時間も来たので、マンマ・ジョバンナに行く。外のテーブルで食べる。
ここはほうれん草のニョッキがおいしい店。カプリらしくイカとか魚介類が入っている。
昼食後、少しホテルに戻って休憩。
午後4時半から、アナカプリにある五つ星ホテルその名も「パラス」で エステのオプションがある。パラスにはビューティファームがある。
午前中に乗ったリフトのすぐ横を少し入ると、パラスの入り口があった。地図ではそこと知っていたが、 2度カプリに行っても注目しなかったほど、ひっそりと目立たない入り口。だが、入るとレセプションのあるロビーは生成りのソファーが品良くゆったりと横たわっている。壁に掛けられた絵も白黒で、シンプルな
中に独特のオリジナリティーをさりげなく演出している。さすが5つ星。調度品も高級そう。 ロビーからくねくねと白い館内の廊下を歩くと、ビューティーファームの扉があった。
ホテルに宿泊しながら、エステの1週間コースとかを受けてるらしきドイツ人の女性が白いバスローブを着て、私達の前を横切っていった。受け付けで1人ずつコースを告げると、別々にトリートメントルームに案内してくれる。トリートメントルーム自体はすごく狭い個室。そんな個室のドアがずらっと並んでいる。
リンパマッサージを受ける人が4人、アーユルベーダマッサージがT人、男性の方はシアツマッサージ。 私は空いているのが45分のリラクゼーションマッサージしかなかたのでそれにした。
イタリアンエステの代表格、ファンゴ〔泥〕パックを受けた方もいた。 受けた感想は人それぞれで、してもらう人がうまいかそうでないかで満足度が違った。
ファンゴパックや90分のアーユルベーダマッサージは良かったらしい。
イタリアの初夏、日没は9時ごろだから、たっぷりある午後の時間に全身をオイルマッサージなどして 優雅に過ごすのはなんと贅沢なことか…こんな1週間が毎年自分に訪れますように…と祈らずにはおれない。
そして、ここはイタリアのカプリ島、そんな過ごし方がとても良く似合う場所でもある。
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