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★ 篠塚澄子さんと行ったイタリア・ギリシャツアー 

 
 

〜7、ナポリの夜は、ピザとオープン・ザ・ハート(1日目続き)

  アマルフィー海岸沿いのポジターノでおいしくて有名だというレモンのグラニータ を食べた。
(グラニータは、シャーベットをもっと水っぽくしたものです。紙コップに入ってい ます)
その子さん曰くこの辺で最もおいしい店(屋台)だという。冷たくてあっさりした甘 さがとても美味でした。

  いままで書いていた部分だけを読まれると、そこ子さんの印象がよくないといけないのでここで少し。 実は、その子さんはとても頼りになるいいガイドさんなんです。前年にリサーチにナポリに行った時、その子さんに初めてお会いしたのですが、その間私をご自分のうち に泊めてくださったり、おば様の家に夕食に招いてくださったりととても情の厚い女性です。イタリア人とも対等に話されるし、いざというときには頼もしい存在です。 お互いのことなど色々夜遅くまで話込んだりして過ごしました。なので、私はその子 さんのことはとても好きなのです。それに、こんなものを探しているのだけど。と云うと可能な限り親切に的確にその情報を提供してくれます。現地に住む日本人の優れたガイドさんは、旅の充実にはなくてはならない本当にありがたい存在です。そして、その子さんと私は相性的には良いと思います。しかし、ツアーのコーディネーターとなるといくらその子さんと仲良しでも私の個人的な感情でなーなーにしてはいけない部分も出てきます。その子さんには言いたくないこと言いにくい事もツアーのお客様にとって快適ではない事は言わないといけない。
そこのところを私はうまくコントロールしていけなくて自分の感情に流される、 人の感情にほだされるという癖がありました。今そこで起こっている事実よりも情に 流されてしまう。 その結果より良い状況判断が出来なくなることは、旅を快適に進行 させて皆さんを案内する事が難しくなる。それは修正する時ですよ。と、この旅の1 日目にそれを促すような出来事が起こり始めました。なぜなら、この旅に限らず人生の中でも「何かを決めること」は人生をより良い方向 に持って行くためにとても大切な要素だからです。感情に気を取られ過ぎると、目の前に起きている出来事を冷静に把握する事が出来ないでベストな判断が出来ないからです。

  さて、ポジターノからアマルフィーに着きました。アマルフィーは嘗てアマル フィー共和国として地中海に君臨した古都です。そのドゥオーモ(街の中心の教会) は素晴らしく豪華で、嘗てのアマルフィーの繁栄 を忍ばせています。階段を登り街よりも高い場所にドゥオーモはあります。アラブ風のアーチとゴールドのモザイクのあるエキゾティックな外観と豪奢な内部。 ヨーロッ パの教会を初めて見るという参加の方は特に驚きだったと思います。 が、時間があまりないので教会よりもほとんどの方は早々に教会を見て町のお店に 走っていってしまわれました。?。まあいいか。結構私はここのドゥオーモを気に入っていたのですが…あれ? 待ち合わせの場所で待っていると、澄子さんをはじめ参加者の方々が楽しそうに走っ て戻ってきた。 手に茶色い紙袋を下げている。紙袋の中には新鮮でおいしそうなびわが沢山入ってい た。帰りのバスの中でアマルフィーで買ったびわをいただいて食べたのが思い出される。イタリアは果物がすごく安くておいしいのですね。日本だとびわは高いけれどイ タリアでは沢山食べられる。私も久しぶりに瑞々しい新鮮なびわをいただいた。澄子 さんはびわが大好きなのだそうです。 私もみなさんに影響されて、アマルフィーと云うとまずドゥオーモよりもおいしいびわを思い出す程です。

  運転手さんが6時までにはナポリに戻らないといけない用事があるということで大慌て。ナポリまでは1時間で着くのですが、渋滞していたので運転手さんがあせり出してまたキュキュというブレーキの癖が出てしまう。みんなナポリ市内に来たころにはまた 気分が悪くなってしまった。 なんとか、予定の時間少し廻って市内のホテルにバスが到着。

  夕食の予約時間までに1時間程あったので、それまで自由時間。
その間私の部屋でそ の子さんと2人で休憩 を取る。そして、車の運転について話し合う。まだ、明日の市内観光の時にバスに乗 らないといけないので。
「でも、あれはしょうがないと思うけど。ナポリ市内は坂道でおまけに渋滞してるか らブレーキは何度も踏まないとならないし。その方が早く進むんだもの。」
とその子 さんは主張。 断然運転手の肩を持つ。その方が早く進む?何だそれは?
と私は思う。
「彼もいろいろ生活も掛かってるし、きょうは次の仕事が控えていてあせっていたけど、みなさんの要望にも答えて時間延長したんだし。こんなハードスケジュールは今までに見たことがない。所詮あの時間で全部 廻るのは無理なんだから。」
とガンとしている。スケジュールのせいにまでなってしまった。でも、リサーチの時にはもう一つの街ラ ベッロまで行けたから十分大丈夫だと思ったし、みなさんに見せたかったの。
と私が いうと 「あれは乗用車で今度はバスだから違うの。」 とその子さん。
大きな声だし妙 に説得力があり「フーンそうなの?」と私は云うに留まる。
しかし、私のほうも内心釈然としないことがある。ブレーキを何度も踏んで走るほうが早く進むという理屈も変だし、事前にスケジュールを出してその子さんは何処を廻 るか知っていて、バスの会社にも伝えてくれてあるはずなのに。 私の予定では夕方7 時にナポリに着けばいいと思ってスケジュールを出していたはずが、現地に来たらバ スの都合で6時までとなってしまっていた。そういうの、うまく調整してくれないの?お客はこっちだ。遅れてくれば渋滞だから しょうがないと言い訳 され、時間だからとあせって帰る?そしてここはイタリア、ナポリなんだから、日本みたいにはいかないの!
というのがあちらのトドメの理由になる。私は私で強く言わ れると、なんか変だと思っても引き下がってしまう。そうか、ここはナポリなんだからしょうがないかな?とか。
しかし、澄子さんは朝からそこのところははっきりしていて
「バスが時間に遅れて来たじゃない。」
私が
「ナポリは渋滞があるから良くあることなのだそうです。しょうがない事です ね。」
と答えると
「何言ってるの?ナポリだからなんて理由にならないでしょ。バスが時間どうりにこ ないからスケジュール が遅れているんでしょ。」
と澄子さん。私のようにあやふやではない。私はどこかあやふやだからそれをその子さんは察知して、自分の都合のいい方に持って行く。 ドカンとくぎをさせない私は、その子さんに巻かれてしまった。なめられてる?感じ も自分に腹立たしさを 覚えていた。

   ピッツエリア(ピザ屋)まではホテルからタクシーで向う。2台に分れてお店に到着。 タクシーの運転手とまたもめる。ナポリのタクシーは発展途上国で乗るタクシーの感覚と似ている。(あら、失礼〜) まず、お釣りを返そうとせずチィップにしようとする。水増し請求する。その為さまざまな理由をつける。 断固としてお釣りは返してもらった。観光客だと思って、日本人は言えないと思ってなめられたくない。 そんなでもめているところへ最初のタクシーで着いた澄子さんが心配して来てくれた。その子さんはここでも地元ナポリのタクシー運転手の肩をもった。澄子さんはそれをすばやく感じとっていた。私もこういう交渉にはなれているので、うまくあちらの思うままにはならなかったが。 澄子さんは
「もうイタリアっておかしなところね。アメリカではこんなことないわよ。」
と言われる。 でも、こんな時にすぐに心配して駆け寄って来てくれる、澄子さんの気持ちがありがたかった。 気を取り直して、これからおいしいピザを食べられるのだから。

さあナポリの名物ピザ。このお店はその子さんの住む家に近いのでその子さんが偶然 に食べてみたらとても おいしい店だと発見したそうでガイドブックにももちろん載っていない。だが、スパッカナポリのクリントン大統領も立ち寄ったという有名なMピザ屋よりもおいしい と私も思う。こんな地元の人ばかりが行く店に行けるのもその子さんのお陰でした。 そのお店の入り口入ってすぐのところで店主がピザ生地を作っているのを実演している。そんなのを見るのもおもしろい。ピザ生地を宙にヒョイッと投げて形を整えてい くのが大道芸を見る様だ。もちろんピザを焼くのは昔ながらの炭の釜である。
ピザの注文をその子さんに助けてもらって、みんな少しずつ分け合って色んな種類の ものが食べられるようにした。アンティ・パストもきのこや赤や黄色のピーマン、ナスのオイル漬けなどを注文する。ナポリと云えばピザマルゲリータの発祥の地。ピザマルゲリータはトマト味とオレガノの香りのシンプルなピザ。その他カプリチョーザ(わがままなという意味の)とい われる色んなものが乗っている日本でもあるようなものなど。日本では具が色々乗っている方が好まれるようですが、ピザの本場の人はシンプルな具のものを頼んでピザの生地そのもののおいしさを楽しむそうです。ピザマルゲリータはまさにそれ。普通ならピザとくればビール。または、ナポリといえばラ・クリマ・クリスティ。だが、夕食後にクリアゼーションが待っているのでアルコールは控える。ちょっとここ だけが私はさみしいと感じるところでした。アルコール抜きのイタリアの旅は初めてですがそれもまた良しかな?いくらお酒が好きな私でも、クリアゼーションを酔ってする趣味は持たないから。 私の中にクリアゼーションは何処か“神聖なもの”と思うところがあるのでしょうね。(お酒は神聖じゃない。ということではありませんよ。)澄子さんは、
「これはエンジェルツアーじゃないから、アルコールを頼みたい方は自由にどうぞ。」
といわれていましたが、みんな注文は遠慮していた。
おいしいピザの夕食を終える頃、その子さんは家に戻ってCDデッキを持ってくるから10分ほどここで待っていてほしいということだった。その子さんが席を立った途端、きょうのバスの運転で気分が悪くなったという話題がはじまった。食事の間中、 何処となくよそよそしい雰囲気が漂っていたのはみんなの不満のためでした。
「大石 さん、その子さんに話したの?」
と澄子さん。
「ええ。でも、彼女はナポリは坂道であんな風にプレーキを踏むのは、その方が早く進むということを云っていました。」
「何なの?そんなはずないのに、それ聞いて大石さん納得してしまったの?あなた、どっちを 大切にしなくちゃいけないかわかる?って朝もそのこと話たでしょう?」
「その子さんはすぐにお客さんじゃなく、こちらの人の肩をもつのよね。大石さんはその子さんのご機嫌を取るよりも大事なことはお客さんでしょう?」
と澄子さんはみんながいるテーブルで話を始めた。みんな、不満のあるところなので聞いている。
「でも、色々いうと運転手さんもかわいそうだと、その子さんがいうのでそれもそうかな?と思って」
と私が言うと
「また、あなたは感情でその場を見るから適切な状況判断が出来なくなるのよ。」
と 澄子さんが云われた。
「さっきの、ブレーキをキュッキュッと踏んで進んだって早く進むわけがないのに、 そんなのおかしいと思わない?運転手さんが生活が掛かっているからというのと運転は別のことよ。」
そのとき、ああ、そうか。まただ…。と私は自分が同じ事をして以前にも澄子さんからそのことを指摘され 自分自身ももう感情が強すぎることを直したいと思っていたことを思い出した。 出た、出たと思った。今回も澄子さんといると短い間にダイレクトに自分の直すべき事柄が現われてくる。それはとてもありがたいほどのスピードで現われるので、早く成長出来て、結果的には良いことなのですが、それを消化するまでは大変な心の葛藤が起こります。ナポリ のピザ屋でそんな葛藤を経験するとは予想だにしていなかった私は、ただふらふらと するばかりでした。そんな話をしている最中にその子さんがCDデッキを持って戻ってきた。察しのよい頭のいいその子さんは、話の内容が何であるかすぐにわかったようで、その子さんの 顔はさっきにも増して不快な顔に歪んでいた。 だが、澄子さんが
「今からホテルに戻ってクリアゼーションするけど、あなたも受け てみない?」
と聞くと
「良く分りませんが、いいですよ。ええ。行きます。」
と即返 事をしていた。そっけない返事だったが、彼女は一緒に来る気だった。

  会計を済ませて、タクシーを待った。すぐに来ると聞いていたのに、なかなかタク シーはやってこない。かなり外で待った。ようやくタクシーが来たのは夜10時をまわっていた。 ホテルまで、タクシーが到着して支払いの時にまた不思議なことが起こった。行きのタクシー代と同額を支払おうとすると、
「10時以降は割増だから。」
と行きの倍くらい払わされることに。さっき待たされたのには理由があったのがその時になり分った。タクシーの運転手は10時になり割増料金になるのを待って到着したのだった。 してやられた。たいしたことではないが、何となく気分的によくない。澄子さんも不 快な様子。ここはナポリだ
。タクシーには気をつけよう。

  また、気を取り直して、ホテルの部屋でのクリアゼーション。イタリアに来て初めて のクリアゼーションは 「オープン・ザ・ハート」で始まった。その子さんははじめてのクリアゼーション体験である。
薄暗い部屋でのクリアゼーション中、その子さんのすすり泣く声が聞こえる。私はほっとしたのを憶えている。これから5日間、その子さんは私たちに心から喜んで付いてきてくれるのか心配でしたが、その子さんの涙はOKだという合図のように思えたから。クリアゼーションが終わり、澄子さんがその子さんに「どうでしたか?」と聞くとその子さんは自分のお父さんが、危篤状態だということ。丁度私たちのツアーが始まる少し前に日本からその知らせがあり、ツアーのガイドを約束していたが、本当は日本にいるお父さんに会いに行きたかったので迷ったこと、などを素直に話してくれた。その時のその子さんは、少し前までの強気の態度の彼女とはまったく変わっていた。たった30分のクリアゼーションの間に彼女が変わってしまったのだ。澄子さんを始め参加の方に心を開いたのでした。 しゃべり方のトーンまで、さっきまでとはまるで変わって優しくなり、聞きやすく なっていた。今日のバスの運転手は、問題がある人ですぐにパニック状態になりやすい。と云って いた。 (夕方、私と話し合ったときにはそんな事は言わなかったのに…) あすは違う運転手が来るようにリクエストしてくれるとの事だった。その子さんは、個人的なお父さんのことなどでの心の葛藤がクリアゼーションをする ことで整理がついた様ですっきりした顔をしていた。

大きな宇宙からの光(愛)に触れると、人は心安ら ぎ、優しくなるのだと思う。
本来の自分を思い出し、付けていた仮面をはずすのだと思う。
素直になると(本来の自分に)、宇宙からサポートがいっぱい来るようになっていくのだと思う。

   
 
   
 
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